OPECプラス、減産計画維持 原油供給4月から拡大
【ブリュッセル共同】石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の産油国を加えた「OPECプラス」は3日、各国の原油生産状況を点検する監視委員会をオンラインで開き、現行の減産計画を維持する方針を確認した。サウジアラビアなどの有志8カ国は4月から自主減産を段階的に縮小し、供給を拡大していく見通しだ。
OPECプラスは、原油相場を支えるために減産を続けている。トランプ米大統領は1月下旬、OPECに「原油価格を下げなければならない」と要求した。だが、OPECが3日に公表した声明では、トランプ氏の要求について言及しなかった。
OPECプラスの減産規模は日量580万バレル超で、世界需要の5%強に当たる。有志8カ国はこのうちの220万バレルについて、4月から減産幅を縮小する方針だ。
次回の監視委員会は4月5日に開催する。