立民、２月中旬に修正案提出　与党「ゼロ回答」なら採決応じず

　与野党は２日のＮＨＫ番組で、２０２５年度予算案を巡り討論した。立憲民主党は今月中旬に修正案を提出すると表明。野党各党の修正要求に与党が「ゼロ回答」であれば採決に応じない考えを示した。自民党は、修正自体は否定しないものの、野党案では歳出増加につながる可能性があるとして安定した財源の確保も併せて検討するよう求めた。

　番組には衆院予算委員会の各党理事らが出席。野党筆頭理事を務める立民の山井和則氏は、修正案にガソリン税率の引き下げや、私立も含めた所得制限なしの高校授業料無償化などを盛り込むと説明し「全く修正されないのであれば採決はできない」と述べた。

　その上で「丸のみしてもらったら賛成する。一部なら賛成は難しいかもしれないが、柔軟に交渉する」と言及。少なくとも数千億円規模の修正を野党全体の力で実現したいと語った。

　与党筆頭理事を務める自民の井上信治氏は、政府による修正になれば１、２週間はかかるとして、早期の修正案提出を野党側に要請した。