UNRWA活動禁止法を施行 ガザ人道支援を制限、イスラエル
【エルサレム共同】イスラエルは30日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の国内活動を禁止する新法を施行した。パレスチナ自治区ガザ最大の人道支援機関であるUNRWAの活動が大幅に制限される。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意に基づくガザへの支援物資の搬入は継続する見込みだが、活動制限が今後、ガザ住民に深刻な影響を及ぼすのは避けられない。イスラエルとハマスは30日、第3弾となる身柄交換を行った。
国際社会から懸念の声が相次ぐ中、イスラエルは施行を強行した。UNRWAは「国連加盟国のイスラエルが、国連機関を解体しようとしている」と非難し、イスラエル政府報道官は「UNRWAはハマスだ」と正当性を主張した。米国はイスラエルを擁護している。
施行により、UNRWAはイスラエル当局との接触が禁止され、活動に制限を受ける。イスラエルは代替機関が多数あると強調するが、UNRWAは物資配布だけでなく、医療や食料、教育、社会サービスを担い、小中学校も運営している。