宇土市で国目標超えるPFAS検出 最終処分場井戸から3・8倍 周辺住民に「井戸水飲まないで」

熊本日日新聞 2025年1月28日 20:36
宇土市で国目標超えるPFAS検出 最終処分場井戸から3・8倍 周辺住民に「井戸水飲まないで」

 宇城、宇土、美里の2市1町でつくる宇城広域連合は28日、宇土市松山町の最終処分場の監視井戸から、国の暫定目標値の3・8倍となる有機フッ素化合物(PFAS)を検出したと発表した。半径500メートル内にある両市の井戸所有者に対して、追加調査の結果が出るまで井戸水を飲まないように呼びかけている。

 PFASは自然界や体内で分解されにくく、発がん性などの影響が報告されている。国は水道水や河川・地下水の暫定目標値を1リットル当たり50ナノグラム以下(ナノは10億分の1)としている。

 連合によると、熊本県の要請で昨年12月に管内2カ所の最終処分場で採水。1月17日に結果が判明し、松山町の処分場の地下水から、PFAS2種類(PFOS、PFOA)の合計で190ナノグラムを検出した。もう1カ所は5ナノグラム未満。

 処分場は2019年ごろまで使用。連合のごみ処理施設から出た焼却灰や破砕した不燃物などを埋めた。

 検出後、連合や県などが周辺住民や事業者らに事情を説明。県が半径500メートル内の住宅や事業所計15カ所の地下水を調べている。周辺河川の調査も実施予定。連合の環境衛生課は「県と連携して発生原因や汚染範囲の特定を急ぐ」とした。(古東竜之介)

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