米上院、ベセント財務長官を承認 関税強化策に注目
【ワシントン共同】米上院本会議は27日、財務長官に投資家のスコット・ベセント氏を充てる人事案を賛成多数で承認した。採決は賛成68、反対29だった。トランプ大統領が掲げる関税強化策の実行に向けて重要な役割を担うことになり、動向が注目される。
ベセント氏は16日の上院財政委員会の指名承認公聴会で、関税は不公平な貿易慣行の是正や米国の歳入増加、交渉材料として利用されると説明。中国やロシアには強硬姿勢を見せ、貿易合意で規定した米産品の大量購入の履行を中国に働きかけることや、ロシアとウクライナの停戦に向け、ロシア石油大手への制裁強化に同意する考えを示した。