兵庫県議会百条委が調査報告素案 斎藤知事パワハラ疑惑、証言整理
斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委)が27日開かれ、パワハラなどの疑惑に関する調査報告書の素案が委員に示された。報道陣には中身を公表せず、関係者によると、これまでの証言を整理した内容にとどまり、事実認定や疑惑への評価の項目は空欄とした。非公開の場でさらに議論して報告書をまとめ、来月18日に始まる2月定例会で採択する。
疑惑解明に向け証人尋問を重ねてきた百条委が、職員への叱責をパワハラと認定するかどうかが焦点。文書を公益通報と扱わずに、作成した元県幹部を処分した対応には複数の専門家が違法性を指摘しており、最終報告の内容が注目される。
奥谷謙一委員長は記者団に対し、近日中に一定の事実認定をした報告書のたたき台を作成し、非公開の協議会で結論を探っていく考えを示した。斎藤氏は登庁時の取材に「自分の考えについてはこれまでに述べてきた通りだ」と話した。
27日の百条委冒頭では18日に死亡した竹内英明元県議に黙とうがささげられた。