被爆者ら「廃絶意志伝わらない」 核禁会議参加見送りに落胆広がる
世界で核の脅威が高まる中、核抑止を重んじる政府は核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加見送りで調整に入った。「核廃絶の意志が伝わらない」。被爆80年の今年こそ参加し、核廃絶への道筋をつけてほしいと期待している被爆者らに落胆が広がった。
ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員として8日、石破茂首相との面会に出席し、締約国会議へのオブザーバー参加を求めた広島県被団協の箕牧智之理事長(82)は「被爆国として参加する方向に向いてほしかった」と声を落とした。「今後も参加を求める署名活動などを通して訴えていきたい」
もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(80)は「なぜ日本が条約に署名・批准できないか、オブザーバー参加して説明することはできるはず。政府から核兵器廃絶の意志が全く伝わらない」と強調した。
長崎原爆遺族会の本田魂会長(81)は「米国に気を使いすぎでは。オブザーバー参加が遅くなればなるほど、条約への参加もさらに遠のいていくのではないか」と懸念を示した。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
1歳息子に傷害疑い父逮捕 両太ももで挟み意識不明、横浜
共同通信 -
1歳児を両太ももで挟んだ疑い32歳父逮捕
共同通信 -
地域に住めなくなると思い捨てた 女性遺棄疑い男、伊豆大島
共同通信 -
突入時に爆発音と強い閃光、長野 雪降る早朝に身柄確保、市民安堵
共同通信 -
被爆者「国民運動として協力を」 平和賞受け、広島で訴え
共同通信 -
長野市長、駅前訪れ手を合わせる 逮捕後も不安に「寄り添いたい」
共同通信 -
妊娠出産で外国人の在留延長検討 特定技能、就労確保で政府
共同通信 -
単発バイト、半数がトラブル 仕事内容や賃金、時間
共同通信 -
日教組の教研集会閉幕 「豊かな学びを保障」
共同通信 -
住宅に放火疑い、16歳を逮捕 中学生が負傷、大阪府警
共同通信