オウム事件風化防止、戦友に託す 捜索同行のカナリア剥製、初公開
1995年のオウム真理教施設への家宅捜索で、捜査員の先導役を務めたカナリアの「かなちゃん」が剥製となり、昨年10月に初めて公開された。共に教団施設に立ち入った警視庁の元刑事が、捜索終了後も自宅で世話を続け、大切に保管してきた。3月で発生30年の地下鉄サリン事件をはじめ、教団による凶行の数々が忘れ去られることのないよう「戦友」の公開を決意した。
当時警視庁捜査1課所属の坂元和男さん(78)は、地下鉄事件から2日後の95年3月22日に始まった一斉捜索で、山梨県・旧上九一色村のサリン製造施設「第7サティアン」を主に担当。毒ガス検知を任されたかなちゃんとは同年4月から行動を共にし、3カ月にわたり建物を行き来し続けた。99年に天に昇ったが、業者に剥製化を依頼し、保管してきた。
昨年10月、法務省のイベントで、オウム真理教の今昔を伝える公安調査庁の展示の一部として初めて一般公開した。「どれほど時が流れても忘れてはいけない。この子が役に立てるのなら…」。将来的には公的な施設への寄贈も視野に入れている。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
1歳息子に傷害疑い父逮捕 両太ももで挟み意識不明、横浜
共同通信 -
1歳児を両太ももで挟んだ疑い32歳父逮捕
共同通信 -
地域に住めなくなると思い捨てた 女性遺棄疑い男、伊豆大島
共同通信 -
突入時に爆発音と強い閃光、長野 雪降る早朝に身柄確保、市民安堵
共同通信 -
被爆者「国民運動として協力を」 平和賞受け、広島で訴え
共同通信 -
長野市長、駅前訪れ手を合わせる 逮捕後も不安に「寄り添いたい」
共同通信 -
妊娠出産で外国人の在留延長検討 特定技能、就労確保で政府
共同通信 -
単発バイト、半数がトラブル 仕事内容や賃金、時間
共同通信 -
日教組の教研集会閉幕 「豊かな学びを保障」
共同通信 -
住宅に放火疑い、16歳を逮捕 中学生が負傷、大阪府警
共同通信