「襲われる夢見て夜中泣き出す」 中国在留邦人、消えない不安
【深セン共同】中国広東省深センで日本人男児が刺殺された事件後、中国各地の日本人学校では警備が強化された。だが中国では無差別な殺傷事件が相次いでいる。日本人社会では再び日本人が襲われたり、事件に巻き込まれたりすることへの不安が消えていない。
「子どもが今も何者かに襲われる夢を見て夜中に泣き出すことが何度もある」。刺殺された男児と同じ日本人学校に息子が通う男性は話す。
学校側は警備員を増強し、出入り口に金属探知機を設置。来訪者には事前に身分証の登録を求めるようにした。バス通学が原則となり、安全確保の取り組みが学校や家庭で進められるが「リスクを全てなくすことは不可能だ」(男性)。