「敬愛する金正恩氏を守る」 クルスクで戦死、北朝鮮兵の手記

共同通信 2025年1月24日 19:05
 ロシア・クルスク州で戦死した北朝鮮兵士が所持していた手記(ウクライナ特殊作戦軍提供・共同)
 ロシア・クルスク州で戦死した北朝鮮兵士が所持していた手記(ウクライナ特殊作戦軍提供・共同)

 【キーウ共同】「敬愛する最高司令官(金正恩朝鮮労働党総書記)を守る」。ロシア西部クルスク州で昨年12月、ウクライナ軍と交戦中に死亡した北朝鮮兵士の手記が回収され、ウクライナ軍が分析を進めている。金正恩氏に忠誠を誓う言葉がつづられていたほか、ウクライナ軍のドローンをどう撃墜するかなど戦場のノウハウが朝鮮語で記されていた。

 手記を発見したウクライナ特殊作戦軍が画像を公開。持ち主の北朝鮮狙撃兵は昨年12月22日に戦死し、手記は戦闘服のポケットから回収された。

 「ドローン破壊の方法」と記されたページでは、ドローンを覚知した場合3人で対処する必要があると強調している。ドローンをおびき寄せる役割を担う1人は「7mの距離」を保ち、ドローンが上空で停止した時「10~12m離れた」2人が撃ち落とすとされ、簡単な絵も描かれていた。敵の大砲の射程範囲に入った場合は「少人数の班に分散して離脱しなければならない」と指摘した。北朝鮮兵士は自らの生い立ちにも言及し、金正恩氏を「守るために革命の軍服を着た」と記述している。

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