沈没船や陶磁器片など確認 香川・直島沖の水中遺跡

共同通信 2025年1月23日 19:13
 「早崎水中遺跡」で採取された陶磁器や土器=23日、岡山市
 「早崎水中遺跡」で採取された陶磁器や土器=23日、岡山市

 香川県直島町沖の水中遺跡を調査していた岡山理科大や京都橘大などの調査チームは23日に記者会見し、江戸時代とみられる沈没船や幅広い年代の陶磁器、土器などを確認したと発表した。

 遺跡周辺は瀬戸内海の難所で、岡山理科大の山本俊政准教授が1995年ごろ、ダイビング中に偶然発見。「早崎水中遺跡」と名付けられ、98年に潜水調査で沈没船2隻や陶磁器片などが見つかっていた。

 調査チームは2023~24年、約25年ぶりに現地を再調査し、98年に確認された2隻とみられる船が海底にあるのを確認。木造の1隻は破片の年代測定で17世紀後半~18世紀後半ごろ(長さ10m以上)、もう1隻は明治―大正時代に瀬戸内海でよく利用された機帆船の可能性が高いことを突き止めた。

 さらに詳細に調べたところ、年代は9世紀末ごろ~18世紀と判明。伊万里焼や中国製の白磁、青磁など高級品も含まれていた。

 チームの柴田亮岡山大助教(中世考古学)は「瀬戸内の物流網の広がりを示す重要な資料」と話している。

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