規制線、物々しい雰囲気 夜の駅前、騒然
JR長野駅前は騒然となった。22日夜、バスを待っていた男女3人が襲われ1人が死亡、2人がけがをした事件。救急車やパトカーが次々と集まり、消防車の明かりで周囲が照らされた。規制線の内側には、血だまりも。物々しい雰囲気に包まれた。
「腹部を刺された男性を、付近の人が心臓マッサージしている」。119番した男性は事件発生直後にこう通報した。
現場を通りかかった長野市の大学生(20)は、救急隊員が血だらけで倒れた男性を処置しているところを見たという。
「隊員は『こっちに人をくれ』と大声で叫んでいた。すごくショックだった」と緊迫した状況を語った。
近くの飲食店の男性従業員によると、事件後、客が「駅で人が刺され、大変なことになっている」と言って駆け込んできたという。ほかの飲食店の店員は「騒ぎになって店の営業を終わらせた。何も分からない」と不安そうに話した。
犯行現場とみられるバス乗り場付近では、警察官が黒いシートを敷き、鑑識作業を進めていた。