イスラエル「人質解放が続いて」 待望の帰還、速報に大歓声
【テルアビブ共同】「人質解放」の速報が流れると観衆からは大歓声が上がった。パレスチナ自治区ガザの停戦初日となった19日、イスラム組織ハマス拘束下の女性人質3人が解放され、家族と再会を果たした。「このまま最後の1人まで解放が続いて」。イスラエル中部テルアビブの広場には数千人が集まり、待望の瞬間を見守った。
中東メディアによると、北部ガザ市内でハマスから国際赤十字に3人が引き渡されたのは夕方。引き渡し場所は多くのガザ住民でごった返し、大混乱した。ガザ住民からはハマス戦闘員をたたえるシュプレヒコールも上がった。
3人は国際赤十字の車両でガザ境界まで移動。いずれも自力で歩行が可能で、イスラエル政府は病院で3人が家族らと抱擁する映像を公開した。3人のうちの1人、ドロン・シュタインブレヘルさん(31)の家族は「愛するドロンは帰ってきた。私たちは全人質が帰ってくるまで力を尽くす」とのコメントを出した。
テルアビブの広場に大型スクリーンが設置され、広場を訪れた女性は「順調に解放が進んでほしい」と話した。