債務不履行回避へ特別措置 米財務省、議会に迅速対応要求
【ワシントン共同】米財務省は17日、政府債務が法律で定めた上限に達するとして、債務不履行を回避するための特別措置を21日に始めると明らかにした。当面は基金への投資停止などで支出余地を確保し、乗り切ることが可能になる。イエレン財務長官はジョンソン下院議長宛ての書簡で、上限引き上げなどの迅速な対応を求めた。
米シンクタンクによると、上限の停止や引き上げといった措置が講じられなければ、6月に債務不履行に陥る恐れがある。2023年には不履行が懸念される状況に追い込まれ、米長期国債の格付けが引き下げられた。
トランプ次期米大統領は債務不履行の回避に向け、上限の撤廃を求めている。