横綱照ノ富士が引退へ 33歳、強い精神力も
大相撲の第73代横綱照ノ富士(33)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が初場所5日目の16日、現役引退の意向を固めたことが分かった。日本相撲協会関係者が明らかにした。2場所連続全休明けの今場所は4日目に2敗目を喫するなど不振。5日目を休場していた。
大関から序二段に転落しながら復活した強い精神力も力尽きた。優勝10度。親方となる条件の日本国籍は取得済みで、今後は親方として後進の指導に当たる。
横綱の引退は2021年9月の白鵬以来。初場所後に大関豊昇龍が横綱にならなければ、1993年春場所の曙から続いた外国出身横綱が番付から途絶え、2003年春場所の朝青龍を皮切りに5人輩出したモンゴル出身横綱もいなくなる。
照ノ富士は昨年7月の名古屋場所で10度目の優勝を遂げた後、両膝痛や糖尿病の悪化に苦しんだ。右四つの力強い取り口を取り戻せず、横綱在位は21場所だった。
相撲留学した鳥取城北高から間垣部屋に入門した照ノ富士は11年5月の技量審査場所で初土俵。
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