熊本市電「運休」公表は前日深夜…利用者は困惑「知らなかった」
「運行しないのは知らなかった」。熊本市交通局がレールの緊急工事のため、市電の水道町-辛島町間の上下線で始発から運行を見合わせた15日朝、利用を考えていた人からは困惑の声が上がった。
市交通局が報道各社に運休を知らせたのは日付が変わる直前の14日午後11時50分過ぎ。ホームページにも掲載したが、始発までの時間はあまりなかった。15日朝は小雨の中、運休を知らない多くの人たちが折り返し地点の電停で途中下車を強いられた。
運休区間にある通町筋電停。午前7時ごろ、市電を利用しようとする人たちに、交通局職員が「今日はここからは乗れません。別の電停に行ってください」と呼びかけていた。
青森県から出張で訪れた男性会社員(43)はJR熊本駅に行くつもりだった。部分運休を聞き、「動いていないのは知らなかった。どこから乗れば良いのか分からない」と困惑の表情。その後、市電に乗るために約800メートル離れた辛島町電停に歩いて向かった。(植木泰士)
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