琴桜、豊昇龍が綱とり挑戦 大相撲初場所、12日開幕

共同通信 2025年1月11日 15:08
 東京・両国国技館で営まれた土俵祭り。奥中央は日本相撲協会の八角理事長=11日
 東京・両国国技館で営まれた土俵祭り。奥中央は日本相撲協会の八角理事長=11日

 大相撲初場所は12日に東京・両国国技館で始まる。琴桜、豊昇龍の両大関は初の綱とりに挑戦。横綱同時昇進が実現すれば、1970年初場所後の北の富士、玉の海以来となる。横綱照ノ富士は両膝痛などによる2場所連続全休から再起を期し、優勝争いは大の里を加えた1横綱3大関が中心と予想される。

 11日は国技館で土俵祭りが営まれ、行司の最高位に昇進した第39代木村庄之助が祭主を務めた。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方衆が出席し、15日間の安全を祈願。約800人の一般客が見守った。

 秋場所と九州場所の優勝額贈呈式には、先場所覇者の琴桜が初めて参加。「一番一番、いい相撲を取っていくだけ」と引き締まった表情で語った。豊昇龍は東京都台東区の立浪部屋で調整し、てっぽうやすり足を入念にこなした。「いつも通り。あとは集中、集中、集中だ」と気合を入れた。

 入場券は早々に完売し、15日間の「満員札止め」は確実な情勢。協会は今年で財団法人設立100周年を迎え、祝祭ムードに包まれる中で新春の闘いが幕を開ける。

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