ガザ停戦巡りハマスに圧力 イスラエル、作戦変更を示唆
【エルサレム共同】イスラエルのカッツ国防相は10日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラム組織ハマスを壊滅させるため「作戦を変更する必要がある」と述べ、さらに軍事圧力を強化する構えを見せた。地元メディアが伝えた。ガザの停戦交渉を巡る駆け引きの一環。早期停戦を求めるトランプ次期米大統領の就任までに人質解放を迫る狙いとみられる。
地元メディアによると、カッツ氏はトランプ氏が就任する20日までにハマスが人質解放に応じなければ「完全に打倒する計画を提示するよう、イスラエル軍に命じた」と明らかにした。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラは10日、「ガザ北部で拘束されている人質の多くは、イスラエル軍の激しい攻撃により行方不明になっている」とするハマス軍事部門の主張を伝えた。
停戦交渉を仲介するカタールのムハンマド首相兼外相は首都ドーハで、トランプ次期政権で中東担当特使に就くウィットコフ氏と会談し、交渉の進捗状況を確認したと発表した。仲介国の動きも活発化している。
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