熊本のインフル患者、12月最終週は過去最多 前週比1・9倍 大流行示す「警報レベル」続く

熊本県は9日、2024年12月23~29日(12月最終週)に県内79の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数が前週比約1・9倍の7312人に増え、記録の残る03年以降で最多となったと発表した。12月30日~25年1月5日(1月第1週)も3782人で、大流行を示す「警報レベル」が続いている。
1定点当たりの患者数は12月最終週が92・56人、1月第1週が47・87人。3週続いて警報基準値の30人を超えて推移している。1月第1週に患者数が減ったのは、年末年始で医療機関が休診した影響とみられる。
年代別では、12月最終週は10歳未満が3085人、10代が1713人で、全体の65%を占めた。1月第1週も10歳未満が1425人と最も多く、10代が614人と続いた。県内の小中高校と特別支援学校では、12月最終週に3校が休校、12校が学年閉鎖、32校が学級閉鎖となった。
県健康危機管理課は「引き続き注意が必要。手洗いや換気、マスクの着用といった感染対策を徹底してほしい」と呼びかけている。
全患者数を報告する感染症は、12月最終週に結核が4人、侵襲性肺炎球菌感染症が3人、梅毒や百日ぜきなどが各1人。1月第1週に劇症型溶血性レンサ球菌感染症が1人だった。(横川千夏)


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