経産相、高水準賃上げを要請 経団連会長らと会談
武藤容治経済産業相は8日、経団連の十倉雅和会長ら幹部と東京都内で会談し、間もなく本格化する2025年春闘を見据え「30年ぶりの高い水準となった昨年の勢いで賃上げをしてほしい」と要請した。継続的な賃金上昇には今春闘が重要な局面になるとの認識を示した。
十倉氏は、持続的な賃上げなどを基盤にした成長型経済への移行に向け「官民で連携し、成長と分配の好循環を実現するために取り組みたい」と意気込んだ。産業競争力の強化や経済安全保障は相互に関連していると指摘し「スピード感を持って政策実行してほしい」と要望した。
会談では、脱炭素化に向けたエネルギー政策や、スタートアップ振興など幅広く意見交換した。