オーストリア「極右政権」発足か 大統領が組閣要請

共同通信 2025年1月6日 22:33
 記者会見するオーストリアのファンデアベレン大統領=6日、ウィーン(AP=共同)
 記者会見するオーストリアのファンデアベレン大統領=6日、ウィーン(AP=共同)
 6日、オーストリア大統領府を訪れた自由党のキクル党首(AP=共同)
 6日、オーストリア大統領府を訪れた自由党のキクル党首(AP=共同)

 【ベルリン共同】オーストリアのファンデアベレン大統領は6日、次期政権樹立に向け、元ナチス党員らが創設し「極右」と称される自由党のキクル党首に組閣を要請した。自由党は昨年9月の総選挙で第1党となっていた。自由党主導で第2党の中道右派、国民党と連立協議に入り「極右」の首相就任と政権発足の公算が大きくなった。

 ファンデアベレン氏は当初、自由党主導の政権発足を阻止するため、国民党のネハンマー首相に組閣を要請したが、国民党と中道左派、社会民主党などとの連立協議が決裂。ネハンマー氏は今月4日に首相辞任を表明した。

 ファンデアベレン氏は6日にキクル氏と会談した。キクル氏は自由党が連立政権を主導する場合、自身が首相に就任すると主張している。

 昨年9月の国民議会(下院)の総選挙で、自由党は難民の受け入れ抑制策や不法移民の国外追放などを掲げ、初めて第1党となったが過半数には届かなかった。親ロシアで反イスラムを唱える。

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