くぎ緩み軌間拡大が原因で脱線か 熊本市電、運休区間再開
熊本市で先月31日、路面電車が脱線した事故について、市交通局は3日、レールと枕木を固定するくぎが緩み、レールの間隔(軌間)が基準より広がっていたことが原因とみられると発表した。事故の影響で運休していた区間は、補修を終え3日始発から運転を再開した。今後は点検を強化し、脱線現場付近の速度は当面時速15キロに制限する。
昨年12月31日午後3時20分ごろ、熊本市中央区の市役所前電停から南西に数十メートル走行した地点で、2両編成の2両目が脱線。乗客約30人と乗員2人にけがはなかった。
交通局によると、事故後の測定で軌間が基準値より数センチ広がった箇所が確認された。