台湾総統「防衛力の強化継続」 新年談話、中国ロシアの連携警戒
【台北共同】台湾の頼清徳総統は1日、台北の総統府で新年の談話発表と記者会見を行った。中国やロシアなどの権威主義国家間の連携に警戒感を示し「台湾は国防予算の引き上げを続け、国防力を強化し、国家を守る決意を見せなければならない」と訴えた。
台湾の防衛費増を求めるトランプ次期米政権の意向に協力する姿勢を示した形だ。与党民主進歩党(民進党)が少数派の立法院(国会)で進む予算審議を念頭に、野党側をけん制する狙いもある。
頼氏は、中ロは共に台湾周辺やインド太平洋地域で軍事演習を行うなどし、世界の平和に影響を与えていると指摘した。