ボクシング井岡一翔の世界戦中止 王者がインフルエンザ感染
ボクシングの志成ジムは30日、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)がインフルエンザに感染したため、井岡一翔(志成)が挑戦予定だった31日のタイトルマッチ(大田区総合体育館)が中止になったと発表した。同じ興行の他の試合は実施される。
前日計量直前の30日朝に王者陣営が中止を申し出た。病気が理由のため、王座は保持される見通し。東京都内で記者会見した井岡は「(直前での中止は)とても複雑な気持ち。なかなか受け入れられないが、前を向いて切り替えるしかない」と語った。
世界4階級制覇の実績がある35歳の井岡は7月にマルティネスに判定で敗れて王座を失った。両陣営とも再戦を望んでおり、来春以降の開催を目指して交渉を進める。
関係者によると、マルティネスは25日に発熱。公開練習をキャンセルした26日にインフルエンザと診断され、30日までに体調が回復しなかった。