東芝、成長分野への投資加速へ 非上場1年、構造改革で成果
東芝が東京証券取引所への上場を廃止してから20日で1年が経過した。海外ファンドなど「物言う株主」との対立による経営の混乱は解消し、構造改革を進めるなど非上場化の成果は表れつつある。今後は成長分野への投資を加速させる考えで、経営再建を軌道に乗せられるかが鍵となる。
東芝は5月、非上場後初の中期経営計画を公表。間接部門を中心に3千人超の早期退職を実施し余剰人員の削減を図る一方、エネルギーや防衛といった成長分野への経営資源集中を掲げる。
2024年9月中間連結決算は発電システムなどが好調で、前年同期に521億円の赤字だった純損益は1163億円の黒字に転換した。