「民主主義勝利」韓国の市民歓喜 大統領派は頭抱える
【ソウル共同】「民主主義の勝利だ」。韓国の尹錫悦大統領に対する2度目の弾劾訴追案が可決された14日、ソウルの国会前に集まった市民は喜びを爆発させた。大音量のK―POPに合わせて「尹錫悦退陣」を叫び、ペンライトを振った。聯合ニュースによると、警察推計で最大約20万8千人が集結。一方、別の場所で開かれた尹氏守護の集会では参加者が頭を抱えた。
国会周辺では弾劾案可決の瞬間、盛り上がりは最高潮に。最大野党「共に民主党」の李在明代表も駆け付け「罷免が早く実現するよう闘い続けなければいけない」と訴えた。
人気男性グループBTSの歌に合わせて、市民らが踊った。韓国メディアによると、1度目の弾劾案の採決があった7日に国会前に集まった市民の約2割は10~20代の女性で、14日も若者や家族連れが目立った。
一方、ソウル中心部で開かれた尹氏を支持する保守層らの集会は、警察推計で約4万1千人が参加した。参加者は「弾劾反対」「李在明逮捕」と連呼したが、弾劾案が可決されると頭を抱え、衝撃を受けていた。