NASA長官に民間飛行士 実業家アイザックマン氏
【ワシントン共同】トランプ米次期大統領は4日、民間宇宙飛行士として世界初の船外活動を9月に実施した実業家ジャレド・アイザックマン氏(41)を航空宇宙局(NASA)長官に指名すると発表した。アイザックマン氏は、トランプ氏と懇意のイーロン・マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務めるスペースXの宇宙船クルードラゴンを飛行に使っていた。
トランプ氏は、貿易・製造業担当の大統領上級顧問に、第1次政権で通商担当の大統領補佐官を務め、議会襲撃事件を巡る議会侮辱罪で服役した対中強硬派のピーター・ナバロ氏を充てると発表した。陸軍長官にイラクで従軍歴があるダニエル・ドリスコル氏を指名するほか、人質問題を担当する大統領特使に国際開発金融公社(DFC)の元最高経営責任者(CEO)アダム・ボーラー氏を充てる方針を示した。
アイザックマン氏は支払いシステム企業や防衛航空企業の創業者。ビル・ネルソン現長官(82)より41歳若い。トランプ氏は声明で、宇宙探査や宇宙を舞台にした経済活動の発展に情熱を傾けるアイザックマン氏は「NASAを大胆な新時代へと導く理想的な人物だ」と評した。