ロシア戦闘機、北部要衝を空爆 シリア政権を支援、死者4百人超
【テヘラン、エルサレム共同】シリア人権監視団は1日、シリア反体制派が大部分を制圧したとされる北部の要衝アレッポなどに対し、政権側を支援するロシアの戦闘機が空爆を実施したと伝えた。11月27日に反体制派による攻勢が始まった以降の死者数は410人を超え、激しい戦闘が続いているもようだ。
国営シリア・アラブ通信によると、シリアとロシアの戦闘機がアレッポ地域で反体制派の幹部らを狙って空爆し、多数が死傷した。またアサド大統領の指示を受けた政権軍幹部が中部ハマ北部を視察した。
監視団によると、政権側が大規模な応援部隊を送り、ハマ地域に「強力な防衛線」を設けたという。
アレッポはここ数年間、政権の統治が安定していたが、反体制派が11月27日に攻勢を開始した。
イランのアラグチ外相は1日、訪問先のシリアの首都ダマスカスでアサド大統領と会談し、緊迫するシリア内戦について協議した。アラグチ氏は、イランはシリア政府と軍を包括的に支援し続けると強調した。アサド氏は謝意を表明した。イラン外務省が発表した。