プラ条約、合意先送り 来年交渉再開も難航か
【釜山共同】プラスチックごみによる環境汚染を防ぐための国際条約作りを進める政府間交渉委員会は2日、今回会合で目指していた条約案への合意を先送りすることを決めた。全体会合でルイス・バジャス議長は「作業は完了からはほど遠い」と述べた。
最大の焦点となっているプラスチックの生産規制を巡り、厳しい規制を求める欧州連合(EU)側と、プラスチックの原料となる石油を産出する中東諸国側との間の溝が埋まらなかった。2025年に再び会合を開くとみられるが、難航が予想される。
条約策定は22年の国連環境総会で決定。11月25日に韓国・釜山で始まった今回の交渉委は条約案を取りまとめる最終会合の位置付けだった。
生産規制を巡っては、パナマやEU、島しょ国など100カ国以上が、条約発効後に開く第1回の締約国会議での国際的な削減目標の採択を提案。中東諸国側は「(条約は)あくまで廃棄物対策に絞るべきだ」と反対した。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
宇宙の謎解明に挑む新スパコン 国立天文台「アテルイ3」
共同通信 -
大西卓哉飛行士、ISS船長に 日本人3人目、来年出発
共同通信 -
核のごみ調査、住民に説明 NUMO、北海道・寿都で
共同通信 -
1号機で3シーベルト超の高線量 来年にドローンで詳細調査、東電
共同通信 -
汚染防止訴える「クジラ」 プラ条約会場前に模型登場
共同通信 -
学術会議会員選考、政府関与せず 法人化で有識者作業部会が見解案
共同通信 -
日本学術会議組織見直しで作業部会が見解案
共同通信 -
イプシロン爆発「成果なく残念」 阿部文科相
共同通信 -
2割の水道でPFAS検出 46都道府県、332事業
共同通信 -
2割の水道でPFAS検出、初の大規模調査
共同通信