イスラエル軍が2日連続で空爆 レバノン南部、帰還者に警告も

共同通信 2024年11月30日 09:56
 レバノンの首都ベイルート南部で、イスラエル軍の空爆を受けた建物=29日(共同)
 レバノンの首都ベイルート南部で、イスラエル軍の空爆を受けた建物=29日(共同)

 【ベイルート共同】イスラエル軍は29日、レバノン南部で親イラン民兵組織ヒズボラの可搬式ロケット弾発射台を発見し、空爆したと発表した。27日の停戦開始以降、レバノンへの空爆は28日に続き2日連続。またイスラエル軍は29日、国境付近にある約60の村への帰還を目指すレバノンの避難民に対して、村周辺に入らないよう警告した。

 レバノンの国営通信によると、29日には国境近くの村でイスラエル軍の砲撃があったほか、戦車の動きも確認された。交戦には発展していないが、双方が「停戦合意違反」を主張する状態が続いている。

 合意では60日間の停戦中に、イスラエル軍は地上侵攻したレバノン南部から、ヒズボラはレバノン南部を流れるリタニ川以北にそれぞれ撤収。レバノン軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が停戦を監視し、米国やフランスも側面支援する。

 ヒズボラの指導者カセム師は29日、停戦開始後初めてのテレビ演説で、レバノン軍と協力し、停戦合意を順守すると強調した。

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