「岡本綺堂随筆集」（千葉俊二編）　きれいな日本語、使い続けたい

熊本日日新聞 2024年12月1日 06:05
「岡本綺堂随筆集」（千葉俊二編）　きれいな日本語、使い続けたい

　最近は長編小説よりも軽いエッセーを読むようになり、この本と出会った。「半七捕物帳」で知られる著者の情感あふれる随筆集だ。まず、冒頭の「磯部の若葉」の書き出し「今日もまた無数の小猫の毛を吹いたような細かい雨が…」という文章に目を見張った。た...

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