法相、悪質運転は「喫緊の課題」 法整備にも言及
鈴木馨祐法相は29日の閣議後記者会見で、自動車運転処罰法の危険運転致死傷罪に飲酒や速度超過の数値基準新設を提言した報告書を、法務省の有識者検討会がまとめたことに関し「悪質な運転行為による死傷事案への対応は喫緊の課題だ」と述べた。内容を検討し、法整備が必要と判断すれば法制審議会に諮問するとも言及した。
現行法は規定が曖昧との批判があった。大分地裁で審理された時速194キロの車による死亡事故の公判でも、危険運転致死罪に当たるかどうかが争われ、28日の判決は同罪の成立を認めた。