印、大気汚染緩和へ散水車登場 ひどい日たばこ49本分の有害度

共同通信 2024年11月28日 16:17
 ニューデリーの車道で散水する車両=10日(共同)
 ニューデリーの車道で散水する車両=10日(共同)

 【ニューデリー共同】インドの首都ニューデリーで、深刻な大気汚染を緩和しようと大砲状の装置から散水する車両が登場した。地元メディアによると、ひどい日には1日にたばこを49本吸うのと同じくらい健康に有害とされるレベルの汚染。人工降雨の案も一部で浮上したが、対策の空回りが続いている。

 ニューデリーの車道を大砲のような装置を後部に搭載した車両が、霧状の水をまきながら走行する。汚染物質を含む粉じんが舞い上がるのを抑える目的でニューデリーを抱えるデリー首都圏政府が今月導入し、200台を配備するという。

 首都圏政府のライ環境相は毎日3交代で継続的に散水し、汚染がひどい「ホットスポット」には特別散水を実施すると鼻息が荒い。しかし、散水の様子を見たタクシー運転手の男性は「あれだけの水量では、うちのシャワーと変わらない」と大笑いしていた。

 ニューデリーや近郊の大気汚染は、10~2月ごろに特にひどくなる。農地の野焼きや車の排ガス、工場の煙などが原因とされ、街中は白いスモッグに覆われて視界が極端に悪くなる。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧