門司駅遺構、大半取り壊し開始 北九州市、保存求める声も
北九州市は28日、世界遺産級の価値があるとして、国内外から保存要望が相次いだ同市の初代門司駅遺構の大半を取り壊す工事を始めた。跡地に複合公共施設を建てるためで、来年3月までの完了を予定している。
同市は一時、遺構を全て取り壊す方針だったが、9月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が保存を要請。
11月21日の会見で武内和久市長は一部保存を表明。機関車庫の基礎の一部については破壊せず、埋め戻すとした。遺構の他の部分についても、一部切り出して複合公共施設のガラス床の下に移し、展示する。