元横綱北の富士勝昭さん死去 優勝10回、82歳

共同通信 2024年11月21日 00:54
 土俵入りを披露する横綱北の富士=1971年1月、蔵前国技館
 土俵入りを披露する横綱北の富士=1971年1月、蔵前国技館

 大相撲で優勝10回の第52代横綱北の富士で、名解説者としても知られた北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき、本名竹沢勝昭=たけざわ・かつあき)さんが死去したことが20日、分かった。82歳。北海道出身。関係者によると、葬儀・告別式は既に近親者によって執り行われ、12月に八角部屋でお別れの会が開かれる予定だという。

 1957年初場所に出羽海部屋から初土俵を踏み、大関時代の67年に九重部屋へ移籍。70年初場所後に好敵手の玉乃島(後に玉の海へ改名)と横綱同時昇進を果たした。身長185センチのすらりとした体からの右上手投げ、外掛けなどを武器に優勝を重ね、玉の海と「北玉時代」を築いた。

 74年名古屋場所限りで現役を引退し、井筒部屋を興した。後に九重部屋を継承。千代の富士、北勝海の2横綱を育てた。大相撲中継の解説者を長く務め、解説者では歯に衣着せぬ発言やユーモアを交えた語り口調で愛された。

 昨年春から体調を崩して以降は解説を休んでおり、今年7月の名古屋場所初日にはNHKテレビ中継にVTRで出演。

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