五輪金生んだ公共パーク、改修 高度化へ、吉沢恋が日々練習
パリ五輪のスケートボード女子ストリートで金メダルに輝いた吉沢恋選手(15)が幼少期から練習に打ち込んだ公共スケートパークが相模原市にある。市が整備した小山公園ニュースポーツ広場は本格仕様で、多くのトップ選手を輩出した「アーバンスポーツの聖地」。全国に先駆けた存在だったが、競技の高度化に対応するため11月から全面改修工事が始まった。
10月20日のクロージングイベントで吉沢選手は「みんなで教え合って楽しくやるのがここのカルチャー。今の自分をつくってくれた場所」と振り返った。閉園間際になると、帰宅を促す親を尻目に、“その日一番”の滑りに挑戦していたという。「新しくなるのは楽しみだけど、思い出があって寂しい気持ち」と名残惜しそうだった。
広場は、愛好者らの署名をきっかけに2007年オープン。約3千平方メートルの敷地に10のセクション(構造物)を配置したスケボーエリアの他、3人制バスケットボールやストリートダンス用のエリアを構える。スケボーエリアは23年度、1万4千人以上が利用した。