公明、結党60年で正念場 埋没回避へ政治改革の主導狙う

共同通信 2024年11月16日 17:46
 広島市で記者会見する公明党の斉藤代表=16日午後
 広島市で記者会見する公明党の斉藤代表=16日午後

 公明党は17日、結党60年を迎える。2012年の政権復帰以降、「安倍1強」の下で集団的自衛権行使容認など自民党に追随する場面が目立ち、支持母体・創価学会の集票力低下も相まって退潮傾向は著しい。先の衆院選敗北を受け、来年夏の参院選が正念場となる。まずは28日召集予定の臨時国会で政治改革を主導することで、埋没を回避しようと躍起だ。

 「少数与党では、公明が先頭に立ち野党と合意を得る場面も出てくる」。斉藤鉄夫代表は16日、地元の広島市で記者会見し、党の存在意義を力説した。これに先立つ広島県安芸高田市での街頭演説では「結党60年は人間で言えば新しく出発する還暦だ。新しい公明をつくっていく」と語った。

 公明は安倍政権で、限定的な集団的自衛権の行使や、武器輸出三原則の見直しを相次ぎ容認。岸田政権では、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有に加え、次期戦闘機の第三国輸出解禁も認めた。

 「平和の党」を掲げる公明は「厳格な歯止め」をかけたとアピールしたが、野党からは「専守防衛の理念が揺らいだ」との指摘も上がる。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「政治」記事一覧