APEC、自由貿易促進へ足並み 首相、31年議長国に立候補表明

共同通信 2024年11月16日 10:22
 APEC首脳会議の初日討議に出席した各国首脳ら=15日、ペルー・リマ(代表撮影・共同)
 APEC首脳会議の初日討議に出席した各国首脳ら=15日、ペルー・リマ(代表撮影・共同)

 【リマ共同】石破茂首相は15日(日本時間16日)、ペルーの首都リマで始まったアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議の初日討議で、自由で開かれた公正な貿易・投資環境の維持、強化が重要だと訴えた。保護主義的な姿勢を強めるトランプ次期米大統領を念頭に、多くの首脳から自由貿易の促進への賛同が相次いだ。石破氏は、2031年のAPEC議長国に日本が立候補することも表明した。

 石破氏は多角的貿易体制の強化のため、紛争処理機能が停止している世界貿易機関(WTO)の改革を進める考えも示した。WTOを巡ってはトランプ前政権が脱退を示唆したことがある。

 議長国ペルーのボルアルテ大統領は首脳会議の冒頭あいさつで「将来の不確実性が高まる中、APECは多国間協力の強化に貢献できる」と強調。「分断ではなく協力と理解が必要だ」とも述べた。

 トランプ氏は米大統領選で、米国への全輸入品に10~20%、中国からの輸入品には60%の関税を課すと主張し、各国で警戒が広がっている。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧