ロシア軍猛攻、制圧地急拡大 甚大犠牲も、東部要衝迫る

共同通信 2024年11月15日 16:08
 ウクライナ東部ドネツク州のチャソフヤール近くで、ロシア軍側に向けて砲撃するウクライナ兵士=13日(ウクライナ軍提供、ロイター=共同)
 ウクライナ東部ドネツク州のチャソフヤール近くで、ロシア軍側に向けて砲撃するウクライナ兵士=13日(ウクライナ軍提供、ロイター=共同)

 【キーウ共同】ロシアがウクライナ東部で攻勢を強めている。10月に制圧した面積は侵攻を始めた2022年2月以来最大となった。ロシア軍は甚大な人的損失をいとわない猛攻で、ドネツク州の要衝ポクロウシクまで数キロに接近。同州クラホベと併せて2方面を攻略し州全域制圧へ弾みをつける考え。ウクライナのゼレンスキー大統領は両方面が「最も困難な状況だ」と危機感を強める。

 英BBC放送によると、10月にロシア軍は約20の集落を制圧。正面を迂回して敵を包囲し防御を破壊する「かみ砕き」戦術で制圧地域を広げた。ウクライナ軍幹部は、兵員不足や武器枯渇で「戦線が崩壊しつつある」と述べ、劣勢を認めた。

 ウクライナ軍はロシア西部クルスク州で越境攻撃を始めた8月以降、ドネツク州などで防御態勢が手薄になった。ロシア軍は進軍ペースを上げ、同州ウグレダルや、ポクロウシク南東約16キロのセリドベを次々掌握した。

 10月は東部ハリコフ州でもロシア軍が前進。22年9月にウクライナ軍が奪還した要衝クピャンスクまで3キロに迫り再制圧の恐れが高まっている。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧