中国巨大港、ペルーに開港 習氏訪問で式典、米は警戒
【リマ共同】南米ペルーを訪れた中国の習近平国家主席は14日、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」の事業でペルーの首都リマ近郊に完成した巨大港「チャンカイ港」の開港式典が滞在中に開かれ、ペルーのボルアルテ大統領と共にオンラインで参加すると表明した。政府系紙ペルアノへの寄稿で明らかにした。
ペルー政府は南米とアジアを結ぶハブ港になるとして経済効果を期待するが、米国は中国の軍事利用を警戒している。
両首脳は当初計画した現地での開港式典出席を取りやめた。港湾工事による環境破壊や中国の影響力拡大に住民らが反発。警備上の理由で現地入りを断念したとみられる。
習氏は寄稿で、チャンカイ港は両国間の船舶航行時間を大幅短縮して23日間で結び、年間45億ドル(約7千億円)をペルーにもたらすとアピールした。2019年に一帯一路に参加したペルーと「相互協力の新たな展望を切り開く」との考えを示した。
チャンカイ港は南米の太平洋側で大型船が寄港できる初の港。中国国有大手、中国遠洋運輸集団が運営の決定権を持つ。
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