コーチ親会社、買収白紙で合意 米競争当局から承認得られず
【ニューヨーク共同】高級ブランド「コーチ」や「ケイト・スペード」を展開する米タペストリーによる「ヴェルサーチェ」などを傘下に持つ英カプリ・ホールディングスの買収計画を巡り、両社は14日、契約の解消で合意したと発表した。来年2月に設定した両社の契約期限までに、米競争当局から承認を得ることが難しいと判断した。
タペストリーは「成長のために常に複数の選択肢を持っており、今回の決定で今後の戦略が明確になった」との声明を公表し、既存事業の成長や、株主還元の強化に努める姿勢を示した。
タペストリーは2023年8月、カプリを約85億ドル(約1兆3千億円)で買収することでカプリと合意。