ロ朝、条約批准手続き完了 有事支援、書面交換で発効
【北京共同】北朝鮮メディアは12日、金正恩朝鮮労働党総書記とロシアのプーチン大統領が6月に署名した包括的戦略パートナーシップ条約に関し、金氏が11日に政令に署名して北朝鮮側の批准手続きが完了したと報じた。条約は有事の相互支援を定め、事実上の軍事同盟復活と評される内容。ロシア側も批准済みで、両国が批准書を交換した日から発効する。
北朝鮮はロシアのウクライナ侵攻を支援。弾薬や弾道ミサイルの供与に加え、ロシアに派兵する動きが相次いで確認されている。見返りを期待する北朝鮮が軍事支援を加速させた場合、戦況に影響を及ぼす可能性が指摘されている。
条約は、一方が武力侵攻を受け「戦争状態」になった場合は「遅滞なく保有する全ての手段で軍事的およびその他の援助を提供する」と明記。貿易・投資の拡大のほか、宇宙や平和的原子力、人工知能(AI)などの科学技術分野でも交流と協力を発展させると定めた。効力は無期限。
この条約の発効後、2000年にロ朝が調印した友好善隣協力条約は効力を喪失する。
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