高倉健さんは「純粋に生きる人」 山田洋次監督、没後10年で追想

共同通信 2024年11月9日 21:18
 2014年に亡くなった映画俳優、高倉健さん
 2014年に亡くなった映画俳優、高倉健さん
 インタビューに答える山田洋次監督
 インタビューに答える山田洋次監督

 俳優の高倉健さんが2014年11月に亡くなって10日で10年。代表作の一つの映画「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)などを手がけた山田洋次監督(93)が共同通信のインタビューに応じ、「本当に純粋に生きている人だった。スタッフもみんな健さんに憧れた」と、今でもファンに慕われる国民的大スターをしのんだ。

 2人は共に31年生まれ。60~70年代、任きょう映画で人気を博していた健さんに「幸福の―」出演を打診した。北海道の網走刑務所で刑期を終え、妻と暮らした夕張へ向かう元受刑者の役。「普通の人と違う“いちずさ”を持っている人なんじゃないかと思ったのね」と振り返る。

 夕張での撮影時、健さんと一緒に稼働中だった炭鉱に入った。坑内は湿度が高く、全身から汗が噴き出すほどだったが、労働者らは平然と弁当を食べていた。

 早々に外へ出て「生き返ったようだ」と口にすると、健さんから「私たちは普段ほとんど死んでいるようなものですね」と返ってきた。命懸けで働く人たちに比べ、だらだらと仕事をしているわが身を省みたという。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「文化・芸能」記事一覧