トランプ氏、新政権へ始動 バイデン氏、円滑な移行を約束
【ワシントン共同】米共和党のトランプ次期大統領(78)は6日、来年1月の新政権発足に向けて始動した。大統領選を戦った民主党のハリス副大統領(60)はトランプ氏に電話し、敗北を認めた。バイデン大統領(81)もトランプ氏と電話し、円滑な政権移行を約束した。バイデン氏は7日に国民向け演説に臨み、選挙結果と政権移行について見解を示す。
大統領選と同時実施された連邦議会選で、下院選は接戦が続いている。上院の多数派を4年ぶりに奪還することを決めた共和党は、下院での過半数維持と議席積み増しを狙う。上下両院を共和党が握れば、米国第一や不法移民対策強化を掲げるトランプ氏の政策遂行が容易になる一方、監視機能が弱まるのは確実だ。
トランプ氏は6日、イスラエルのネタニヤフ首相や中国の習近平国家主席、サウジアラビアのムハンマド皇太子と相次ぎ電話会談し、首脳外交を展開。各国指導者は直接祝意を伝え、トランプ氏との関係構築を図った。
トランプ氏とハリス氏は選挙戦で激しい中傷合戦を展開し、分断が深まっている。