アンソニー・トゥーさん死去 サリン事件解明に協力
【台北共同】オウム真理教によるサリン製造の解明に協力した毒物学の権威、米コロラド州立大名誉教授のアンソニー・トゥーさんが米ハワイで死去した。94歳。現地時間1日夜に亡くなったとみられる。死因は明らかになっていない。家族が6日、明らかにした。
1930年台北生まれ。中国語名は杜祖健。台湾大卒後、米国に渡りヘビ毒などを研究。生物兵器・毒素兵器の専門家として米陸軍の相談役も務めた。94年6月の松本サリン事件後、日本の捜査機関からの要請を受け、サリン分解物の検出法を伝えるなど捜査に協力した。2004年に開校した千葉科学大で教授に就任。09年旭日中綬章を受章した。
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