国交相に公明の中野氏を起用へ 首相、鈴木法相と江藤農相で調整
石破茂首相は、公明党代表に就任する斉藤鉄夫国土交通相(72)の後任に、同党の中野洋昌元経済産業政務官(46)を起用する方向で調整に入った。公明が中野氏を推薦し、首相は受け入れる方針だ。衆院選で落選した牧原秀樹法相(53)と小里泰弘農相(66)の後任人事を巡っては、法相に鈴木馨祐元外務副大臣(47)、農相には江藤拓元農相(64)を充てる意向だ。その他の閣僚は再任させるため、第2次石破内閣の閣僚の顔触れが事実上、固まった。
派閥裏金事件に関与した議員や旧安倍派の議員は起用しない考えだ。複数の政権幹部が4日、明らかにした。
首相は11日召集が見込まれる特別国会の首相指名選挙で選出される公算が大きい。衆院選で自民、公明両党は少数与党となったが、日本維新の会、国民民主両党は決選投票を含め立憲民主党の野田佳彦代表に投票しないためだ。首相は選出後に第2次石破内閣の組閣に取りかかる。
公明は石井啓一代表が衆院選で落選し辞任を表明したため、斉藤氏への交代と後任国交相の人選を進めていた。