競歩、大学の指導者ら困惑の様子 池田選手ドーピング違反暫定処分

共同通信 2024年11月2日 22:17
 2022年の陸上世界選手権男子20キロ競歩で2位でゴールする池田向希=ユージン(共同)
 2022年の陸上世界選手権男子20キロ競歩で2位でゴールする池田向希=ユージン(共同)

 【ロサンゼルス共同】陸上男子20キロ競歩で2021年東京五輪と22年世界選手権で銀メダルの池田向希選手(26)=旭化成=が1日、世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」からドーピング違反の疑いで暫定的な資格停止処分を受けた。

 大学時代から22年世界選手権後に池田選手が独立するまで指導した、東洋大の酒井瑞穂コーチは「何が起きているのか…。22年夏までもAIUの抜き打ち検査を何度も受けてきたが、異常値が出ることなく全く問題なかった」と困惑した様子だった。

 海外では組織的な血液ドーピングの事例もあるが、酒井コーチは「方法も全く分からないし、日本では聞いたこともない。何かの間違いであると信じたい」と願った。所属先の旭化成は「事実関係を確認中」とし、日本陸連の関係者も「暫定処分には異議申し立てができる。最後までアスリートを信じる」と話した。

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