半導体支援にNTT株活用 政府、新国債の裏付けに

共同通信 2024年11月2日 00:38
 次世代半導体の国産化を目指すラピダスが建設中の工場=5月、北海道千歳市
 次世代半導体の国産化を目指すラピダスが建設中の工場=5月、北海道千歳市

 政府が、次世代半導体の量産を目指すラピダスなど半導体企業の支援財源を巡り、NTTなどの政府保有株を裏付けに新たな国債を発行する方針を固めたことが1日分かった。11月中に決める政府の経済対策に、新たな支援の枠組みとして盛り込む。

 政府は、半導体や人工知能(AI)の振興のため、必要な財源を確保しながら、2030年ごろまで大規模な支援を続ける方針を示している。対象には熊本県に進出した半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)も念頭に置く。

 新国債発行による資金調達は、財源確保策の一つの柱と位置付ける。「つなぎ国債」と呼ばれる借金の一種だが、将来的に確保できる資金を返済に充てることをあらかじめ決めた上で発行する。そのため、財政規律を維持できるとされる。

 政府はNTT株の他に日本たばこ産業(JT)株などを保有する。受け取っている配当金を償還財源とするほか、一部の株の売却益も充てる方針だ。年明けの通常国会に関連法案の提出を目指す。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧