政府、原発周辺に産業集積へ 40年の脱炭素国家戦略素案
政府は26日、2040年の脱炭素や産業政策の方向性を示す国家戦略「GX(グリーントランスフォーメーション)2040ビジョン」の素案を公表した。データセンターや半導体工場など大量に電気を使う投資を念頭に、原発や再生可能エネルギーといった発電時に二酸化炭素(CO2)を出さない脱炭素電源の豊富な地域へ産業の集積を推進。税優遇や電気料金の軽減を含めて支援策を今後詰める。
首相官邸でGX実行会議を開き、石破茂首相が出席。パブリックコメント(意見公募)を始め、24年度内の閣議決定を目指す。既存戦略の「GX推進戦略」の改定版と位置付ける。