裏金議員、比例重複認めず 非公認拡大、萩生田氏ら
石破茂首相は6日、自民党派閥裏金事件を受けた衆院選対応を固めた。政治資金収支報告書に不記載があった裏金議員を公認した場合でも、比例代表への重複立候補は認めないと表明。公認の是非に関しては、4月の党処分で「選挙での非公認」より軽い処分になった議員にも対象を広げた。旧安倍派幹部だった下村博文、西村康稔、高木毅各氏だけでなく、国会の政治倫理審査会に出席していない萩生田光一氏が含まれる。裏金事件による世論の逆風を踏まえ、厳しい基準とした。
15日の衆院選公示に向け、首相は森山裕幹事長、小泉進次郎選対委員長と党本部で前日に続いて協議し、公認基準を確認。党則に基づく8段階中4番目の「選挙非公認」より重い処分を受けた議員を非公認とすることを決めた。党員資格停止1年の下村、西村両氏と同6カ月の高木氏が対象となる。
「選挙非公認」より軽い処分でも政倫審に出席したかどうかで線引きした。党役職停止1年が対象で、萩生田氏の他、旧安倍派の三ツ林裕巳、旧二階派の平沢勝栄両氏が非公認となる内容だ。